OM SYSTEM OM-1を2年以上使ったレビューとオススメなユーザー

今回は2022年3月18日に発売されたOM SYSTEM OM-1を2年使用レビューをしていきたいと思います。
2024年2月23日にOM SYSTEM OM-1 MarkⅡが発売された今、最新機種とのスペック上の違いを絡めながら旧モデルとなってしまったOM SYSTEM OM-1について感じた内容を語っていきます。
なおOM-1を使用する前はE-M1 MarkⅡを使用しており、乗り換えして感じたこともお伝えできたらと思います。

・E-M1 MarkⅡ、OM SYSTEM OM-1、OM SYSTEM OM-1 MarkⅡのスペック上の違い
・OM SYSTEM OM-1のメリット・デメリット ・OM SYSTEM OM-1をオススメする方
ふみお
以下に本記事の結論を示します。

【メリット】
・コンピュテーショナルフォトグラフィが便利
・手持ちハイレゾでお気に入り写真を高画素化できる
・星空AFで気軽に星空撮影が可能
・E-M1 MarkⅡと比較して撮像センサーやファインダーが進化

【デメリット】
・ライブGNDがないため、明暗差が大きい撮影で不便
・ダイヤル配置が個人的にE-M1 MarkⅡが好み

・ライブコンポジットを使って、花火写真を気軽に撮りたい人
・手持ちハイレゾを使い、写真容量を圧迫したくない人
・星空AFを使って星空写真を気軽に撮りたい人
・程々のボケを表現できれば、大丈夫な方
・カメラのシステムをコンパクトにしたい方
ふみお
それでは詳細を見ていきましょう!
本記事は写真機として、OM SYSTEM OM-1をレビューしたものになります。 詳細は「レビューするにあたっての前提条件」をご参照ください。

OM SYSTEM OM-1とは

OM SYSTEM OM-1は、OM SYSTEM (旧オリンパス)から2022年3月18日に発売されたミラーレスカメラであり、OM SYSTEM(旧オリンパス)が展開する「OM-D」シリーズのフラッグシップ機です。

現在のOM-Dシリーズの最新モデルは、2024年2月23日に発売されたOM SYSTEM OM-1 MarkⅡで、以下にOM-Dシリーズのフラグシップ機比較表を示します。

各機種の詳細は以下のメーカーHPを参照して頂けたらと思います。

OMデジタルソリューションズ株式会社

OM SYSTEM/オリンパス(OLYMPUS)ブランドのデジタル一眼カメラのOM|OM-Dのカテゴリ一覧ページ。デジタ…

ふみお
OM SYSTEM OM-1 MarkⅡとOM SYSTEM OM-1は、ライブGNDの有無以外にスペック上の大きな差はないと言えます。

レビューするにあたっての前提条件

OM SYSTEM OM-1のレビューするにあたり、使用者の使用用途や被写体について理解して頂いた方が正しく情報が伝わると考えますので、以下にまとめさせて頂きます。
ふみお
同じカメラでも撮影対象や機材使用歴により評価が変わると思うので、少々自分語りにお付き合いください
【撮影対象】
・風景全般(特に花火、星空、自然風景、)
・たまに人物
【使用用途】
・旅行や観光での撮影がメインで普段の外出時に持ち出すことあり
【機材使用歴】
・メイン機
ペンタックスK50→オリンパス(当時)E-M1 MarkⅡ→OM SYSTEM OM-1
・サブ機
ソニーα7(初代)
以上の状況をもとにレビューをさせて頂きます。

OM SYSTEM OM-1のレビュー

OM SYSTEM OM-1のメリット①:コンピュテーショナルフォトグラフィが便利

OM-1のコンピュテーショナルフォトグラフィには色々な機能がありますが、特に便利と感じている機能がライブコンポジット、手持ちハイレゾになります。以下に各機能について使用した感想等を簡単に述べます。

ライブコンポジット

OM-1だけの機能ではありませんが、このライブコンポジットのない花火撮影には戻れません。
何故ならオリンパス時代からOM-Dシリーズを使用している方には分かって頂けるかと思いますが、カメラの背面を確認するだけで、写真の様子が分かり露出状況も分かるので撮影者にとって楽です。

ふみお
素人でも簡単に白飛びしない花火撮影ができるので、撮影者をダメにします笑
ライブコンポジットではないですが、ライブバルブやライブタイムという機能を使っても簡単に上記のような花火写真を撮影できるので、そちらを使用するのも便利だと思います。

手持ちハイレゾショット

風景写真を普段撮る者として、高画素のカメラを所有したい気持ちはあります。
しかし写真容量を気にしてしまうため、個人的に任意のタイミングで画素数を増やせることが有り難く感じます。
以下の画像は手持ちハイレゾショットの5000万画素で撮影したものになります。ただしアップロードの規制により画像サイズを小さくしています。そのため高画素の感じが伝わらないかもしれないですが、意外と便利です。今まで所有していたE-M1 MarkⅡでは三脚ハイレゾショットはありましたが、三脚を持ち歩かなかったため、実質ないと同義でした。

ふみお
しかもOM-1の手持ちハイレゾの処理時間も割と短いため、実用的な印象を感じます

OM SYSTEM OM-1のメリット②:星空AFの精度が良く実用的

E-M1 MarkⅡを使用していたときは、MFでピント合わせを行い、撮影から帰宅後にデータをじっくり見るとたまにピントが若干ずれているという悔しい気持ちになったことがあります。

しかしOM-1を使用してからはピントズレがほとんどなく、ほぼ星空AFしか使っていません。

星空撮影写真者の方にとって、MFで星にピントを合わせるのが慣れないと難しいため、星空撮影を始めたい方にもオススメできます。

ふみお
使える機能を利用して、現場で構図を工夫するなど違った方に意識を使えるのも有り難いかと思います。

OM SYSTEM OM-1のメリット③:撮像センサー、ファインダーが新しくなり快適に画質の良い写真が撮れる

E-M1 MarkⅡを使用していたとき、ファインダーに不満は正直なかったです。正確に言うとファインダーが綺麗でもなければ汚くもないという印象で、他のいいファインダーを覗かなければ不満はないという気持ちです。
しかしOM-1を使い始めると、ファインダーが綺麗で撮影時にファインダーを覗くのが楽しくなりました。

また撮像センサーに関してもOM-1は裏面照射積層型のセンサーになったことで、高感度耐性が強くなったように思います。厳密な画質比較を現時点でできないため、主観のお話になってしまいますが、1ユーザーとしては画質が向上している印象を持っています。

OM SYSTEM OM-1のデメリット① ライブGNDがない

風景写真を撮っていて明暗差が大きなシーンがあります。今まで何回かそういう状況あったのですが、特にカナダのレイクオハラに行った際に出会った風景がまさにそれでした。
以下にJPEG撮って出しの画像を示します。
山の上の上部は写真では白飛びしていますが、肉眼状では青空でした。こういうときにライブGNDがあればと思っていました。
ふみお
海外の絶景を見ると、ライブGNDを搭載したOM-1 MarkⅡが欲しくなります

OM SYSTEM OM-1のデメリット② ボケを活かした撮影が難しい

これはOM-1に限らず、マイクロフォーサーズ全般に言える内容です。しかしマイクロフォーサーズを購入される方は、承知の上で手を出していると思うので、あまり言及しないようにします。

OM SYSTEM OM-1のデメリット③ ダイヤルの配置等が好きではない

カメラの機能に関わる内容でなくて申し訳ないのですが、個人的にOM-1の前ダイヤルのデザインがあまり好きではないです。以下にOM-1の画像とE-M1 MarkⅡの画像を示します。

OM-1の前面画像(赤矢印に注目)
E-M1 MarkⅡの前面写真(赤矢印に注目)

各画像の赤矢印に注目して頂くと分かると思いますが、OM-1はシャッターボタンの前面に前ダイヤルがあり、E-M1 MarkⅡはシャッターボタンの周りにあります。

私は前ダイヤルに露出補正を割り当てしているのですが、シャッターから大きく指を離さないといけないことで操作性が悪くなったと感じています。

ふみお
またOM-1のダイヤルが固くなって回転しにくくなったのも地味に改悪されたと思っています。

まとめ

OM-1のメリットとデメリットを通じてレビューをしましたが、OM-1のメリット・デメリット、そしてOM-1をオススメするユーザーを以下にまとめます。

【メリット】
・コンピュテーショナルフォトグラフィが便利
・手持ちハイレゾでお気に入り写真を高画素化できる
・星空AFで気軽に星空撮影が可能
・E-M1 MarkⅡと比較して撮像センサーやファインダーが進化

【デメリット】
・ライブGNDがないため、明暗差が大きい撮影で不便
・ダイヤル配置が個人的にE-M1 MarkⅡが好み
・ライブコンポジットを使って、花火写真を気軽に撮りたい人
・手持ちハイレゾを使い、写真容量を圧迫したくない人
・星空AFを使って星空写真を気軽に撮りたい人

・程々のボケを表現できれば、大丈夫な方
・カメラのシステムをコンパクトにしたい方

OM SYSTEM OM-1は既に後継機のOM SYSTEM OM-1 Mark Ⅱが発売されていますが、機能としては十分活躍できるカメラだと思います。

気になる方は検討してみてはいかがでしょうか?

ふみお
最後までご覧頂きありがとうございました!
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